北海道横断(網走・層雲峡・札幌)の巻 2002年2月28日〜3月3日

1. 東京脱出作戦

姫の卒業試験も終ろうかという頃、姫にいきなり北海道に行くと言われた。寒いところは苦手だし、何よりついこの間札幌に行ったばかりだ。返事をくずぐずと延ばしていると旅行雑誌を渡された。ここまできたら諦めるしかない(苦笑)。嫌味や愚痴を聞かされて、もめるのは嫌なのだ。それに、姫と昨夏の三田以来久しぶりに行く旅行だ。腹を括って、姫がよいのではないかと探してくれたフリーツアーの会社に連絡をした。

いきなり雑誌に出ていた行程がいっぱいということで検討を余儀なくされるが、調べてもらったところ逆行程なら可とのこと。早速それで申し込む。後は案内書が来るのを待って、行動するだけだ。

家を出るといきなり雨。旅行に行くと必ず1日は雨だ。出発日は平日だったため、もろにラッシュアワーに直面。久しぶりのラッシュアワーに辟易しながら羽田へと向かう。今日の行き先は女満別空港だ。飛行機が普段乗るのに比べると小さい。搭乗定員がジャンボ機より少ないのだから当たり前か。北海道に行くというのに沖縄のステッカーが機体に貼ってあったのはどういうことだろうか(笑)。座席が少し狭く感じたのは、着膨れしていたせいか、自分が膨張したせいか悩むところだ(笑)。

定刻通りにジェット機は女満別へと出発。1時間半ほどして雲海を抜けると北海道の白い大地が見えてきた。人家が殆どない。空港を出ると思っていたほど寒くない。荷物を受け取るとバスで網走駅へと向かった。

2. 網走刑務所潜入!

網走駅の観光案内所でバスの時刻表を手に入れ、バスの1日乗車券を購入する。昼飯を食べようと思って近くの店を覗くが閉まっているところが多かった。そうこうするうちにバスの時刻。1日乗車券を手にバスに乗ろうとしたら、運転手さんにそれは後のバスだと言われた。で、次に来たバスに乗ろうとしたら、ガイドさんにはこのバスには乗れないと言われてしまった。やはり最初のバスの運転手さんが勘違いしたらしい。仕方なく次のバスがくるまでコンビニで時間を潰すことに。コンビニでは「オホーツク限定 網走監獄ポテトチップス」を発見。ご当地カレーパンなどと一緒に姫に買って貰う。

パンを食べている間に来たバスに乗って博物館網走監獄へ。刑務所前で危うく降りそうになるが、運転手さんに違うよと言われ無事に到着。天都山の中腹にあるこの博物館は、昭和59年まで実際に使われていた網走刑務所の建物を移築して公開したものだ。

刑務所に入出所するときに渡るという鏡橋を渡ると監獄入口だ(両方ともレプリカ。現在では、網走刑務所に架かる鏡橋を通って出所することはないようだ)。有名な正門のレプリカを抜けて庁舎に。札幌で見たような、明治の官舎の佇まいが感じられる。中では甘酒のサービスがあったのが嬉しい。土産物コーナーで姫が饅頭を買うのを待って庁舎を出る。裏門を左手に見ながら休泊所へ。入るとセンサーのせいで中の人形が動き出したのには驚いた。いきなり「異常なーし」と言われても…(笑)。

雪で封鎖された施設を横目に行刑資料館を見学する。網走刑務所を中心とした北海道における行刑の歩みを紹介しているのだ。現在の網走刑務所のイメージは、刑務所が出来た時の過酷な処遇に由来していたのだ。そして、今度は五翼放射状平屋舎房を見学。正門とならんで網走刑務所を象徴する有名なこの施設は、明治45年から昭和59年まで使われていたものを移築したものだという。天井が高く見るからに寒々しい。コミュニストの徳田球一も収容されていたそうで、著作の厳しい冬の寒さを記した部分が掲示されていた。浴場、教誨堂などを見て、1時間ほどの見学を終えた。雪に埋もれて見られなかったところもあったので雪のない季節にも訪れたいものだ。

3. フルムーン・ラブ

博物館の出口のところにある土産物を見て、天都山の山頂にあるオホーツク流氷館に向かう。入口に来館者500万人突破とあるのが微笑ましい。USJとは偉い違いだ(笑)。入館すると売店でソフトクリームや牛乳などを売っていた。姫はミックスソフトを私は牛乳を求める。互いに分け合う。美味しい。牧畜の盛んなところで飲む牛乳は何故こんなにも美味いのか。

おやつが終わったところで、まずは、マイナス15度の氷温室で流氷(だった氷塊)の現物を見た。防寒着を着ていてもやはり寒い。バナナと釘が置いてあったので、打ってみたが温度が高かったからかバナナの方が砕けてしまった(苦笑)。まぁ、マイナス40度くらいまでいかないと無理なのかもしれない。

次に3面マルチハイビジョンシアターで網走の四季を移していた。美しい。都市の風景に見慣れているとそれが当たり前のように感じてしまうが、それが例外なのだ。自然の風景の方が最初にあるのだと改めて知る。隣のブースでは、砕氷船の操船シミュレーターがあったのでやってみるが、勝手がわからないため適当にいじっていたら運転不適格者とされてしまった。私がシミュレーターで遊んでいる後ろで姫が占いをしていたので、私もやってみることに。意外とあたっているかもしれないと思いましたよ。私は、「慈悲深く誠実だが、囚われないという特質が、無関心で超然とした雰囲気を与える」らしいです。そうなんかねぇ。

展望台に上ると網走市街が一望できる。オホーツク海が見えた。明日は砕氷船に乗って流氷を見るかと思うと期待が高まる。だが、見ても蒼い海が見えただけだ。流氷はいったい何処に?

流氷館の先が今日の宿。部屋からの景色が何より素晴らしい。網走湖、能取湖が見える。荷物を解き、寛ぐ。見ると姫が寝息を立てている。私も仮眠。起きると網走湖畔の夜景が綺麗であった。月の兎が餅つきをしている様子も見えていい感じ。

市街に出るバスがないので部屋で酒盛りをして今日はお終い。

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退室