湯河原の巻 2002年10月11日〜10月13日

1. 東京脱出作戦再び

大きな仕事が一段落ついたので、湯治に行こうということになった。誰と? もちろん姫とですよ。私は箱根か熱海に行きたかったのだが、あっさり却下されたので、湯田中、飯坂など探した結果、2人とも湯河原の同じ宿を探してきたので、そこに行くことにした。

毎回もめてると思ったでしょう。その通りです。今回も行くまでは、もめました。仕事が大詰めの時に旅行の話が出ても、素直に乗れなかったのですよ。

さて、そんな痴話喧嘩の話はさておき、2人とも休みにしたので平日の昼日中から出ることに。JRで行っても味気ないので小田急で行くことにした(予算をケチったとも言う(爆))。

小田原に予定より早く着いたので駅から少し出てみた。構内を工事していたせいもあって、寂れた方に出てしまった。物産センターに入ってみたが、何だか居たたまれない気分になったので、すぐに出て東海道線で湯河原へ。

結果として当初予定していた時間に湯河原に着いた。バスの時間を見ると10分間隔で出ていた。小腹もすいてきたので、商店街を見ていくことに。ロータリーを出たすぐのところに「菅井きんも絶賛」という古代そばの店があったが、綺麗な店の方が閉まっていたので、とりあえず先へ行くことにした。古代そばの前の小田原百貨店も気になったが、だらだらと先を進む。駅から続く商店街は閉まっている店が多いのが、ちと寂しい。バスがどう行くかわからなかったので、次のバス停でバスに乗り込む。みかん狩りが始まるシーズンだからか、みかんを手にしたおばさんらで一杯だった。

「理想郷」で降り、今回の宿へ。案内板を見ながら坂を上がる。かなりきつい。不安になりながら階段を上り、宿に到着。

部屋は2階の端で宿の玄関の上だった。6畳だったが、荷物がないので広く感じる。普段如何に本に囲まれて生活してるか、こういう時に感じるなぁ。窓の外にはテラスがあった。

宿の周りを散歩するかと提案したが、だらだらと過ごしているうちに寝てしまった。食事前に一風呂浴びようと浴場に。姫が狭い方に入ってしまったので、広い方に入る。お湯は無色透明。体を洗って、湯船で手足を伸ばす。広い風呂はいいねぇ。生きた心地がするよ。

鬚を剃ったせいで時間をくったようだ。出たらロビーで姫が新聞を読んで待っていた。申し訳なし。

部屋に戻ってタオルを干していると、食事の呼び出しをされてしまった。内線電話がないから仕方ないけど、恥ずかしかったよ。魚が美味しいのが嬉しい。姫が食べられないとよこした漬物などもりもり食う。ご飯もおかわり。蛸の桜煮は美味しかったが、姫にあげた。結局お櫃半分近くを空にしてしまった(爆)。

部屋に戻って、ワインを呑みながら明日の予定を決める。土肥城址に行こうという話もあったが、観光案内所で貰ったガイドによると箱根行きのバスに乗らないといけないようだ。来る時に見たバスの時刻表だと、本数が少ない上に終バスも早かったので予定変更。夏目漱石の『明暗』にも登場するという不動の滝と万葉公園に行くことに決定。

酔っ払って眠くなったので布団に入る。夜中に2人して起きたので再び温泉へ。混浴可とのことなので、広い方の風呂に入る。30分ということだったが、だらだらと1時間近く過ごしてしまった。

テラスから姫が声をかけてくる。一面の星空。オリオン座もはっきりと見えている。姫が喜んでいる。こちらも嬉しくなる。寒くなってきたので、部屋に入っておやすみなさい。

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退室