横浜の巻 2000年11月25日

1. アトムに会いたい

ようやく週末に休みが取れた。ここのところ出張続きで忙しくてくたびれた生活をしていた。それもROBODEX2000(以下、ロボデックスと略)というイベントに行きたいがためである。ロボデックスは産業用ロボットではなく、人や動物の形態を模した、いわゆる産業ロボット以外の実験性の強いロボットの博覧会である。今年を第1回として今後毎年開いていく予定だそうな。

ロボットなんぞに興味がないだろうと思い独りで行くつもりであった。しかし、姫も行くという。一抹の不安を抱えながら、二人して横浜へ行くことにした。

珍しく私の方が遅刻してしまった。謝りつつ桜木町へ。桜木町の駅を出るとロボデックスのプラカードを持ったお兄さんが立っている。トレーナーの胸の銀のRに空気入れが面白い。入場まで3時間待ちと書いてある。話を聞いてみると、チケットを持ってない場合には、最大4〜5時間待ちになるという。それを聞いて、いきなり姫のテンションが下がる。パシフィコ横浜に向かうにつれて人が減ってきたので安心していたら、糠喜びになってしまった。会議場の建物に沿って人波が見えたのである。ここでの案内では、2時間半となっていた。待っている人は、小さい子供からお年を召した方まで老若男女さまざまである。それだけロボットが身近な存在になっているという証拠だろうか。

入口のところでは、小学生の描いたロボットのイラストや講談社(手塚治虫全集の出版元で、「機動戦士ガンダム」の本を沢山出している出版社の一つである!)の少年マガジン連載作家による未来のロボットのイラストが展示されていた。アニメや漫画の影響か二足歩行の人型が圧倒的に多かった。「へなちょこ大作戦Z」の西本英雄のは、とぼけた味わいがあってなかなかよかった(笑)。

2. メトロポリス

いよいよ会場へ。入口を抜けるといきなり大きな遠隔操作型のロボットが出迎えてくれる。人間が行くことの出来ない危険な場所において作業を行うためのものだ。介護支援用のテムザックIVを恐らく発展させたものではないだろうか。まさにアニメの世界から抜け出てきたような感じで格好いい。

前方に進んでいくと原色に彩られた丸っこいロボットが目に入ってきた。永野のり子の漫画に出てくるヨコデンくんみたいで可愛い。その後ろには、テムザックIV号が。すると、軽快な音楽に乗ってモニターに一台のロボットが映し出される。ニュースにも流れたソニーの人型ロボットだ。声に反応してボールを蹴ったり、パラパラを踊ったりしていた(笑)。

今度は右手に進む。大学の研究室で実験されている様々なロボットの展示だ。蛇の蛇行を実現しようとしたもの、人の顔の動きを再現しようとしたもの、あるいは、筋力増強用のパワースーツのようなものと、かなり実験が進んできたことを知ることが出来る。東京理科大工学部小林研究室の顔ロボットは、自分の後輩そっくりの顔をしていたのでびっくりした(笑)。

そのまま進むとおもちゃのロボットの展示。タカラのクラゲロボがいい感じだ。欲しかったが、水槽の手入れをマメにしないといけないというのと、水槽の置き場がないことから見ただけで終わってしまった(苦笑)。

花道の反対側ではホンダのPシリーズが展示されていた。今でも二足歩行するP2を見たときの衝撃は忘れられない。展示だけで動く姿が見られなかったのは残念。また、P3の後継機は、間に合わなかったらしく別な機会に展示するとのことだった(追記:この後継機は、2000年12月31日にNHK紅白歌合戦に出演していた)。

そして、再びソニーのデモンストレーションが始まった。あっという間に人垣が出来る。一番後ろでお爺さんがぴょんぴょんと飛び跳ねて実物を見ようと躍起になっていたのが印象深い(笑)。その後ろでは、ドコモがテムザックのデモを始めた。遠隔操作型だが、PHSの電波さえ届けば動くというのは凄い。最後に手塚プロのコーナーとミュージアム・ショップを見てお終い。

姫がつまらなそうにしていたので、会場を出るとシーバスに乗って山下公園へ。そこから徒歩で中華街へ行く。食べ歩きをしつつ関帝廟にお参りして、伊勢崎町の商店街をぶらついて今回の旅は終り。

退室