六義園の巻 2004年4月3日

花見だよ全員集合(でも、2人)

相変わらず姫ともめている出不精の私ですが、少し前に靖国神社に花見に行って険悪な仲になったので、たまには自分から活動してみようということで都内の花見の名所に姫と行ってきました。

まずは、 六義園(りくぎえん)に行こうということで、六義園に山手線に乗って駒込駅へ。花見の季節は染井門が空いているので六義園にはすぐ入れました(普段は正門から入らないといけないので、駅から少し歩く)。

六義園は、元禄8年(1695年)に、5代将軍徳川綱吉の側用人柳沢吉保が、綱吉より賜った地に下屋敷を造り、そこに桂離宮庭園の様式を採用して、柳沢吉保自らが設計し、7年の歳月をかけて造成した「回遊式築山泉水庭園」です。御殿を六義館、庭園を六義園といいます(ちなみに名称は、中国の古い漢詩集である「毛詩」の詩の六義という分類法を、紀貫之が転用した和歌の「六体」に由来する)。江戸大名庭園の代表的なものであり、中之島を有する大泉水を樹林が取り囲み、名勝の景観が八十八境として映し出されたもので、江戸時代から小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられていました。明治時代に入り岩崎弥太郎氏の所有となった後、昭和13年に東京市に寄付、一般公開され、昭和28年3月31日に国の特別名勝に指定されました。

名物の枝垂桜は、時節柄すっかり散ってましたが、その他は割と咲いていたので、ぎりぎり間に合ったかなという感じです。特に吹上茶屋前の桜は樹も大きく見やすい位置にあったこともあり大勢の見物客がおりました。老若男女おりましたが、ひどく混雑しているという風でもなくのんびりした時間が過ごせます。

ぐるぐると園内を回っているうちに閉園時間になったので、移動します。

正門から出て本郷通りを歩いていくと、うさぎの小物が店先に置かれている「こうさぎ」という和菓子屋さんを発見。桜餅を求めて、姫を引きとめ、店に入る。姫の好きな道明寺を買おうかと思ったら売り切れだったので、「六儀の雅 しだれ桜餅」と塩大福、こうさぎまんじゅんを買った。

時間が17時を過ぎているので、飛鳥山の方に行くことにする。歩いていってもよかったが(ダイエットしないといけないし)、ちと寒くなってきたので地下鉄で。

飛鳥山公園は、王子駅を出てすぐの所。公園の東側は崖で、「飛鳥の道」と呼ぶ外周路が設けられています。すぐ横には、京浜東北線が走っています。

飛鳥山の名は、昔この丘に飛鳥明神の祠が祭られていたからと伝えられています。飛鳥山が花見の名所となるのは、8代将軍徳川吉宗が、 鷹狩りの際しばしば飛鳥山を訪れ、 享保5年(1720年)から翌年にかけて1,270本の山桜を植えて王子権現に寄進、 別当金輪寺に菅理を任せた辺りだと言われています。この頃から庶民にも開放され、元文2年(1737年)には、荒地が整備され、数多くの桜 ・松 ・楓を植えられたことから、桜の名所として非常に有名になりました。飛鳥山は、向島とともに仮装が許されていたため花見の季節には行楽客で大変賑わうようになったそうです。明治6年(1873年)1月15日には、東京府知事大久保一が、上野寛永寺・浅草寺・芝増上寺・深川富岡八幡・飛鳥山の5ヵ所を公園に決め、太政官に申告し、日本で最初の公園に指定されました。現在は、「飛鳥山博物館」・「渋沢史料館」・「紙の博物館」という三つ博物館も園内にあります。

やはり今も桜の名所だけあって、花見客が大勢来ていました。靖国神社や千鳥が淵と比べると学生風の若者が多かったです。染井吉野のほかにも、「御衣黄」、「福禄寿」などの八重桜もあって、意外と長く花見が楽しめたりするのよね。桜を見ながら園内を一回りして、ベンチに着席。先ほど「こうさぎ」で買ってきた和菓子を食すことに。

まずは、こうさぎまんじゅうから。食べるのが惜しくなるほど可愛いが姫と分けて食べますよ。餡の甘さが丁度いい感じでした。桜餅は、ふたつに折りたたまれている皮にひだを寄せて、桜の塩漬けをとめてあります。あんには細かく切った桜の葉が練り込まれていて不思議な感じ。花見をしながら桜餅と風流な一時でした。次は塩大福。おお、まさに塩味。でも、餡子の甘い味もする。思わずお茶が欲しくなる感じ。塩気が甘みを引き立ているのかな。お店の案内をみると、ここは巣鴨とげ抜き地蔵にある塩大福で有名な「みずの」の姉妹店だった。お店のオリジナルじゃなかったんだ。ちと残念。でも、美味しいものを食べられるお店を見つけられたのはよかったかな。

大福をぱくついているうちに、高校生くらいのピエロ服のお兄ちゃんが前にやってきた。ジャグリングやら何やら見せてくれたが、今いち決まらない(苦笑)。一番がゴム手袋を頭にはめて息で破裂させるという荒業だというのがなぁ。おひねりはあげたけど、今後に期待ということで。

持ってきた缶チューハイもお菓子も食べつくしたので、そろそろお開き。

王子駅まで行くと川越線で事故があったとの電光掲示が出ていた。川越線がどう繋がるかわからないが、何となく嫌な感じだったので、都電で戻ることにした。王子駅前の電停から大塚駅前までゴトゴト揺られて、大塚駅から山手線に乗る。新宿で一度降りて、姫が用があるという世界堂へ。買物を済ませた後、適当にプロントで軽食を取って帰宅。

たぶん疲れてたからだろうけど、姫が帰りにぶすくれていたので楽しくなかったのかと思ったら、そうでもなかったらしい。お願い。あんまり苛めないでちょうよ。(^^;

名勝六義園私設案内(財)郡山城史跡・柳沢文庫保存会

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