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ガンダムでつながる親子

ガンダムでつながる親子――キャラクターはコミュニケーションツールに

 キャラクターグッズ市場を引っ張っているのは小学生女児とその母親だ。キャラクター商品所有率トップは30〜40代女性(98%)、2位が小学校高学年女児(96.3%)。この層はともに「キャラクターグッズがあることで家族との関係がうまくいきそう」と答えた割合も多く、コミュニケーションツールとしてキャラクターグッズを役立てている様子が見て取れる。
(中略)
 父と子の関係でも同じことが言えそうだ。「ガンダムを好きな父が、ガンプラを息子とのコミュニケーションに活かすこともあるだろう。ガンダムグッズは、最近はコンビニでも売っており、会社帰りにお土産として気軽に買って帰れる。ガンダムに詳しい父親を、息子は憧れのまなざしで見るだろう」(相原所長)。ただ、父子の関係は母子の関係よりも弱く、調査結果から父子コミュニケーションの様子は見えないとした。

 2004年11月2日〜11日に、雑誌、新聞及びインターネット上でのアンケート付きプレゼント企画の応募ハガキよりランダムに抽出した0歳〜12歳の子どもとその保護者2,000人(男の子の保護者1,000人、女の子の保護者1,000人)を対象にした「バンダイ子供アンケート」では、ガンダム関連のグッズが欲しいのは、9〜12歳の男子250人中11名のみだった。ガンダムも1stガンダムの人気が圧倒的だから、ローティーンの男子を持つ親は、最新の奴に関心が向かなければ、コミュニケーションに活かすことは、一般的に難しいんじゃなかろうか。
 親子関係が良好なハイティーンを子に持って、その子が1stガンダムに関心を持ってくれた場合であれば、「ガンダムでつながる親子」関係を作れるかもしれないけれど、現実には難しいだろうね。
 キャラクターを利用した親子のコミュニケーションというのは、没個性的でくせのないキャラクター(キティちゃんとか)だからできるのであって、そういう意味では、男子の場合には、幼児期のきわめて限られた期間だけということになるんじゃないかなぁ。

 関連:『87%の日本人がキャラクターを好きな理由―なぜ現代人はキャラクターなしで生きられないのだろう? 』(香山 リカ・バンダイキャラクター研究所、学研、2001年)

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