有害図書の出版禁止、「表現の自由、制限を」・自民憲法小委
自民党は3日、新憲法起草委員会の「国民の権利及び義務小委員会」を開いた。「表現の自由」を一部制限しても、青少年の健全育成に悪影響を与えるおそれのある有害図書の出版を禁止できるようにすべきだとの意見が大勢を占めた。「信教の自由」に関しても、地鎮祭への関与や玉ぐし料の支出、殉職した公務員の葬儀への公金支出などを想定し、国や自治体の行う一定の宗教的活動を容認する声が出た。
新憲法起草委員会の連中はバカばっか。こんな奴らが私らの代表かと思うと情けなくなってくる。
「表現の自由」を一部制限して、出版を禁止できるようにするという発想自体が間違っている。「表現の自由」は民主主義社会の根幹をなすものの一つなのですよ。貴方たちが好き勝手なことが言えるのも「表現の自由」があるからなのですよ。そもそも「青少年の健全育成に悪影響を与えるおそれのある有害図書」って何だ。誰が決めるんだ。青少年が決めるわけではあるまい。「大人」が勝手に決めるんだろう。貴方たちが書いたものが「有害」とみなされたら、規制されてもいいってことか。貴方たちの出演した番組が「有害」とみなされたら規制されてもいいってことか。そういう覚悟もないくせにくだらないこと言ってんな。J・S・ミルの「自由論」を読んで出直して来い。
「信教の自由」の問題もそうだよ。「殉職した公務員の葬儀」云々というけれど、宗教色を拝してやればいいだけのことであって、「政教分離」を緩和する言い訳にはならんよ。何のために日本は厳しい「政教分離」を定めているのか忘れているのかね。みんながみんな神道や仏教を信仰しているわけではないのですよ。少数者の人権に配慮することも出来ないような輩が、何を言っても説得力を持ちません。
こんな政治家たちが私らの国家運営を担っているかと思うと恥ずかしい。次の選挙では、絶対に落選させなければ。