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オイラだって、ニュータイプ!? ガンダムの監督に会いに行く!

実はオイラ、ちっちゃい頃からアニメが大好き! そこで今週は、つんく♂さんもリスペクトしている、アニメ界の超でっかい方に突撃インタビューを敢行。オイラがビッグになるためのアドバイスを聞こうと思います! 
進路オール・クリア。真理、いきまーす♪



今週のでっかいあなた
富野由悠季・アニメーション監督

とみのよしゆき
1941年生まれ。『機動戦士ガンダム』の生みの親。劇場版『機動戦士ZガンダムIII −星の鼓動は愛−』が3月4日に公開決定! そして、DVD『機動戦士ZガンダムII −恋人たち−』は2月24日に発売予定。Gacktのテーマ曲『Love Letter』(クラウン)も3月1日発売予定。http://www.z-gundam.net



 今日はアニメ界の巨人、富野由悠季監督をお迎えしました〜♪
 本当に僕でいいわけ? こんな年寄りを出しちゃダメだよ。
 いえいえ! 監督は“WPB世代の親父さん”だって聞いてます。
 それがよくわからんのよねぇ。
 実は私、監督のことをもっと怖い方かと思ってたんです。でも、穏やかな方だなぁって。
 この年になると脳いっ血・クモ膜下出血に気をつけなきゃいけないという現実があるわけで、だから「怒るな」って言われている。
 本当はコワイ方ですか……。
 そうです(笑)。
 わ、わ、私、あまり詳しくないので、失礼かもしれませんが、イチから聞いていってもいいですか?
 詳しくなくて当然です。フフフ。

マジっすか! 矢口ビックリ、ガンダム誕生の謎に迫る

 監督というとガンダムのイメージが強いんですが、実はそれ以前にたくさんのアニメで演出を手掛けてらっしゃったんですよね。
 ええ、よく知ってらっしゃる。
 私、アニメがすごい好きで、昔から見てるんですよー。
 あなた、昔っていっても10〜20年くらい前のことでしょう。それは昔とは言えないのよ。
 す、すみません……。でも、まさか『鉄腕アトム』『母をたずねて三千里』『あらいぐまラスカル』『赤毛のアン』にまで関わっていらしたなんてビックリです! どれも小さい頃に再放送で見て記憶に残ってるものばかりで、大人になってから見ても全然、違和感がないですよね。特にガンダムは最近でも続編が上映されていたりして、世代を感じないなぁって思うんです。
 オジサン、若いから。フフフ。
 ハハハ。そもそもロボット物を作ろうと思ったキッカケは?
 仕事です。ロボット物は、基本的に玩具メーカーさんのための番組です。オモチャを売るためには、宇宙人や怪獣が出てくるのが基本。へたな言い方をすれば、左手で目をつぶってできなきゃいけない仕事なんです。
 そ、そんなモノなんですか。
 でも、そういうスタンスで仕事をしてたらつまらないでしょう。それを自覚しながら今までやってきました。
 例えば、ガンダムの場合はどういったところに気を遣ったんですか?
 まず、本格的な宇宙戦争を描こうと思った。ロボット物にしても、もっとリアルに大人向けに描こうと。それまで海外のSF映画でも本気で宇宙戦争を描いたものはなくて、一番最初にやったのが『スター・ウォーズ』。実はガンダムとスター・ウォーズは同じ年にスタートしているんです。ジョージ・ルーカスは僕より年下だから、「あのガキに負けてたまるか!」と。
 ルーカスがライバルだなんて、やっぱりスケールが大きいですね〜!
 だから、それまでのロボットアニメにはなかった科学考証も真剣にやったわけ。地球から月まで行くには一日じゃあ無理です。そういう宇宙の常識を全部、押さえることにした。実は小中学校の頃、宇宙旅行に興味があって本気で調べていたんです。月周辺のことはアポロ宇宙船が飛ぶ以前からよく知っていたモンね。
 もしかして、実際に宇宙に行かれたことがあるんですか!!
 ……………。
 いや、あおの。お詳しいから。一度くらいあるのかな? な〜んて……。
 殴っていいか?(笑)
 えー、裕ちゃん(中澤裕子)にもぶたれたことないのに!(苦笑)

初公開! 富野親父の人生相談@矢口編

 でも、そういう監督のひと筋縄では終わらせないぞっていう心構えはすごく勉強になります。実は最近、仕事のプレッシャーで戸惑ったりすることがあったので、よけいに。
 一体、なにがあったの?
 今、ドラマをやらせていただいてるんです。今までも少しは演技をやっていたんですが、今回は周りがプロの役者さんばっかりで、「自分はまだまだだ、もっと全力でぶつかっていかないと!」って思うことが多くて。監督さんも大変な時ってありました?
 矢口さんとは状況が違うんだけれど、20年前にテレビ版のΖガンダムを作った頃は大変だったね。最初のガンダムの後にいくつかのオリジナル作品を作ったんだけれど、ガンダムの人気を超えることはできなかったし、そしてガンダムの続編をやってくれといわれたのは非常に辛いとこだった。
 そんな状況だったんですか……。
 だけど、そのΖガンダムにしても体を張って作った。いろいろ仕込んでおいてからこそ、こうやって20年後に劇場版として新しくまとめることができたんだなという実感はあります。
 どんな状況下でも真っ向勝負でやるってことですね。
 さっきも言ったけど、仕事を仕事としてこなすのは損なのよね。これは僕の好きな言葉なんだけど、仕事をしながら“しのぎ”という感覚を身につけてゆくのが重要だと思うわけ。
 しのぎ?
 困難に耐えてそれを克服することです。それが好きであろうとなかろうが、やっていくなかで自分を育てていく。実際、僕だってロボット物を好きでやっているわけじゃないのよ。どちらかというと嫌いなんです。
 え、そうなんですか? 嫌いなのにやってらっしゃっただなんて。
 だけどやっていくなかで、ロボットを使った物語作りというものを学ばせてもらった。別の話でいうと、新作の『リーンの翼』はネット配信で放映されているんだけど、自分にとってのネットは少し違和感を感じる世界なんです。しかし、新たなビジネスを模索するにはいい機会でしょ。それが仕事の中で探れるんだからありがたいです。
 監督みたいなおっきな方でも、貪欲にいろんなモノを吸収しようとしてるんですね。なんか私も負けてられません。パワーが出てきますっ!
 矢口さんもギャランティをもらいながら稽古をするという意識を持つといいんです。特に芸事というのは体を使わなくちゃいけないでしょう。おっくうがらずにスタミナをつける。そうすれば40歳になった時には他の人との差が歴然と出ます。
 なるほど。
 あと、これは人に言う必要はないんだけれども、目標、目的地をカチっと設定していくこと。特にこの業界、だらしなくなるのは簡単だから。
 目標ですか。目の前の仕事をとにかく全力でやる!っていう意識が強くて、先を見てるかと言われると考えちゃいますね。将来的にはフツーの女のコみたいな幸せをつかみたい、なんて思うこともあるし…。
 だったら、今のお仕事、お辞めなさいな(笑)。
 えっ!? そ、そ、そんなぁ〜〜。 私はやりますよ、この身が朽ち果てるまで全力で走り続けますよォォォ!!
(親父のありがたいお言葉に闘志を燃やす矢口。次週、愛・戦士編に続く)



今週のYAGUCHI…
つ、ついに来週30日(月)から、オイラ初主演の、ドラマ30『銭湯の娘!?』(MBS・TBS系全国ネット、月〜金曜午後1時30分〜2時)が始まるっす! 見どころは入浴シーン!! じゃなくて笑えるシーン。でも入浴シーンは、のぼせて大変です。というか肌の露出が多いのが気になります(汗)


「ちっちゃい矢口真理のでっかいあなたに会いに行くのだ!! 145cmのビッグ対談! 四人目 前編」『WEEKLYプレイボーイ』2006年2月7日号(41巻4号) 84-86pp.

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