劇場版ZガンダムIII 星の鼓動は愛
仕事帰りに姫と見てきたよ。場所柄、いかにもって感じの人はあまりいませんでした。おかげで見終わった後にもめるはめになったりするわけですが、それはまた別の話。
描写として宇宙世紀の連続性を意識しているという描写はたびたび見られた。
しかし、このラストを見る限りでは、やはり『ZZ』はなかったことになりそうだし、劇場版「逆襲のシャア」あるいは「ベルトーチカチルドレン」に繋がる世界になったというべきか。ガンダム・ワールドに第4の時間軸が誕生したことになるのかもしれない。カミーユの物語としてみた時には映画版の連続性を感じるが、映画版Z第1部を見た時に感じた、シャアとアムロの現実認知の物語という意味では第3部は違和感を感じた。もう一度1stサーガの劇場版すべてを通しで見直したら、また見方が変わるのかもしれない。個人的な感想でいえば、カミーユがシロッコを倒してから後の場面は、ファンサービスのつもりかもしれないが、正直なくてもよかったと思うが、劇場版の歴史では『ZZ』がなかったことになる分、カミーユがジュドーの役割も最後は担う必要があったのではないか。それがカミーユの言い回しの微妙なニュアンスの違いや、健やかさというように繋がったのではないか。そうも思う。
私は厭世観に溢れていたTV版カミーユを苦手に感じていたが、今は好きになれそうな気がする。映画版の彼よりも。でもきっと、そんな気がするだけだろう。
エイジングに関していうと、新作カットが少ないように見えて、むしろ旧作との融合は進んでいる印象を受けた。でも、できるならもっと徹底して欲しかった気がする。
気づいたこと(ネタバレあり)
・ダカール演説もキリマンジャロ攻防戦もなし。でも、クワトロは今作ではずっと皆にシャアと呼ばれている。
・ロザミィのシーンもなし。したがって、サイコMk-IIも登場せず。
・「湖畔」も元ネタになってるが、モルガルテンのシーンもなし。
・サラとミネバは声優変更
・アクシズには核があるとハマーンが言う描写がある。
・Gディフェンサーのロングライフルは取り外して使える。
・Zガンダムがサーベルを投げてそこにビームライフルを撃ちこんでビームを乱反射させるという攻撃あり。
・ボリノーク・サマーンの頭頂部は虹色に光る。
・グワダンからクワトロたちが脱出する際に着ていたジオンのノーマルスーツは(0083の)バックパックつきのやつ。それ以外でジオンのノーマルスーツはTV版のなのでバックパックはなし。
・赤パイプのハイザックのジャンクが流れるシーンやゼタンの門に隠れハイザックがいるところを見るとRMS-106CSは一応量産されている模様。
・アーガマにジムキャノンIIが配備されている。
・グレーの何か(バウンド・ドック?) らしきものもいた気がする。
・手持ち式ダミー隕石というものがある。
・ガザC殲滅シーンは、コロニーレーザー試射とメガバズーカランチャーの同時発射によるもの。
・メールシュトローム作戦についても説明など一切なし。
・エンドラ級巡洋艦が既に配備されている。
・「サイキック・〜」という言葉がたびたび出てくる。
・アブ・ダビアがいた気がする。よかったねZに出られて。
・ミネバは地球圏に遊学するらしい。
・アクシズ勢力は一時地球圏を離れるらしい。
・レツ、キッカ、フラウ、アムロ、ベルトーチカ、ミライ、ハサウェイ、チェーミン、カイ、セイラがラストに登場。