「ガンダムOO」第1話試写会
10月から放送が始まる「機動戦士ガンダムOO」の中野サンプラザで行われる先行試写会の招待状を貰ったので、行ってきました。
ガンダム・マイスター4人(宮野真守、三木眞一郎、吉野裕行、神谷浩史)、ヒロイン4人(本名陽子、真堂圭、高垣彩陽、恒松あゆみ)、ナレーション(古谷徹)、水島精二監督が舞台あいさつに登場。
神谷さんが「前はガンダムだった」というと笑いが。
古谷さんが出演を決めたのは、種デスで池田さんがデュランダル役で出演したこと、宇宙世紀の物語ではないこと、娘さんが「鋼の錬金術師」のファンで監督からグッズをたくさんいただいたことなんかが理由らしいです。ガンダムの始原をファーストとするなら、ガンダムとは「OO」を指すと言われるように頑張りたいと、そのためには、周りに広めて視聴率を上げて、グッズを買って貢ぐことだと、冗談交じりに言っておりました。
今回は、第1シーズン25話が先行放送され、その後間を空けて第2シーズンという形になるみたいです。
個人的には、種が21世紀の1stを目指したのなら、OOは21世紀の「ガンダムW」(+「エウレカセブン」)でも目指すのだろうかと思ったり。ガンダムは髭で終わっているので、今更どんな話になっても一緒ですよ。種の時と同じ。「中二」には受けるんだろうなと。オトナには辛いです。部分部分で面白いところはありますよ。でもはまるほどじゃない。ガンダムである必要もない。第2話以降も「戦争ごっこ」「政治ごっこ」を見せられるくらいなら『Full Metal Jacket』でも見てた方がましdeathよ。
SDGFや∀のように次週が楽しみになるかというと、それはないなと。ビデオに録画はすると思うけど。
9/2付けのエントリーを見て解るように、もうガノタというかガンダム本コレクターをやめようかと思うくらい苦笑しまくりでした。構成と脚本が黒田洋介さんだというので、多少は期待しないでもなかったのですが、所詮は「政治ごっこ」「サブカルごっこ」がしたい40男の自慰漫画かと「絶望」したわけですよ。特に反感を覚えたのが王留美の「男を下げる」という科白と刹那の「神はいない…」という科白。種やエウレカでまだ懲りないのかと。
それよりも古谷さんと三間音響監督以外が(監督も含めて)、「ネームバリューのある作品なので、名前に恥じないように頑張る」という趣旨の発言をしていたのが気になりました。確かに「伝統芸能」と化しつつある作品だけれども、それは1stのゲームなりスピンオフ作品で延々とやっていればいいのであって、そうじゃない作品では、もう「ガンダム」の息の根を止めるくらいの、これが「ガンダムか?」と言われるような作品を作るべきだと思うのです。
いいかげん狭量な自分の「思想」を押し付けるのは、やめるべきでしょう。ガンダムのデザインもどっかで見たことがあるような感じだし。縮小再生産を繰り返しても未来はないですよ。今までのガンダムの歴史がそれを証明しているじゃないですか。
「中二」の人たちは、自分たちが「馬鹿にされている」ことを、「食い物にされている」ことを理解すべきです。言い方は悪いけれど。
今更「ガンダム」が終わったところで、「ガンダム」の名が穢れるわけでも、歴史がなくなるわけでもない。せいぜい関係者の商売のタネがなくなるだけでしょう。これでは、富野監督が可愛そうだ。
(2007/09/03追記)