北海道横断(網走・層雲峡・札幌)の巻 2002年2月28日〜3月3日

10. 鮮烈! 藻岩山

しかし、毎朝鼻血が出るのは困りものだ。毎晩の跖反射療法のおかげで肉体疲労は殆ど残っていないのが救い。

昨日あれだけ降った雪は、すっかり止んでいた。今日も陽射しが眩しい。姫と一緒に風呂に入って頭を洗ってもらい、朝食を摂る。今日もバイキング。毎度毎度待たせてしまい申し訳ない。

天気がいいので、昨日行くのを断念した藻岩山に行くことにした。札幌駅のコインロッカーに荷物を放り込んで、いざ出発。市電、ロープウェイ、リフトと乗り継いで山頂へ。藻岩山にはスキー場があった。街のすぐ傍にスキー場があるなんてさすが北国。今度はスキーをしに来ようかな。登山スポットとしても人気らしく入山者名簿にも沢山の人の名前が上がっていた。姫が薦めていただけあって、昼間でも景色は素晴らしい。東には市街、西には山という対比がまたよい。姫が西側で写真を撮った後、派手に転んでしまった。カメラは無事だったようだが、転び方が悪かったように見えた。手首は平気だったみたいだが、腿には大きな痣が出来てしまったようだ。早くよくなりますように。

ひとしきり展望を楽しんだ後は、売店でキノコ饅頭を食す。肉まん、餡まん、鮭まんとあったので、肉まんと鮭まんを買って姫と分け合う。美味。ところで、網走では舞茸茶を、層雲峡では舞茸と山菜を和えたものを売っていたが、舞茸は北国の特産品なのだろうか。ここでも占いゲーム機があった。姫がお金を入れてしまった上にやれと促すので占ってみると、「いい感じだか、今ひとつ盛り上がりに欠ける」とか。初夏の頃に何かを公表すれば幸せになれるらしいです。どうなんでしょ。

下山して昼をジンギスカンにしようかと思ったが、調べてみるとビール園以外は何処も夕方にならないと開かないようだ。そこで、もう一つの名物、ラーメンを食べにラーメン横丁へ行く。姫の好きなB'zの稲葉さんが入ってプロモの撮影もしたという天龍へ。姫は味噌バターコーンを、私は味噌ラーメンを頼む。中細の縮麺にスープが絡んで美味しい。後で気づいたが、ここの一押しはしょうゆ味のほうだったみたい。次に来たときは、そちらにしてみよう。しっかりと腹ごしらえをして、荷物を引き取り空港へ。

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 愛は光の果てに

空港では、前回やはり世話になったネット端末で思わずネットをしてしまい、旅先でのネット禁止令を言い渡されてしまう(苦笑)。すみません。もうしません。許してください。姫が土産物を買うのに付き合っていたら自分の土産物を買っている時間がなくなってしまった(爆)。網走ビールと塩バターキャラメルだけ。他のキャラメルや地ビール、職場への土産など何も買えずじまい。まぁ、仕方ないか。

搭乗手続をするところでは、行きと比べるとえらい混雑ぶり。飛行機の出発時刻がきた人たちが呼ばれることもしばしばだった。かくいう私たちも間に合わず優先して通してもらったのだった。保安検査強化のせいらしい。たぶんAir Do とか複数社が一つのところで検査しているからではないだろうか。結局10分遅れで飛行機は北海道の地を後にした。羽田から姫を送って、バスで帰宅。久しぶりだよ、姫の家からタクシーで帰宅しなかったのは。

前回の札幌と違って、殆ど雪も降らず、吹雪になってもひどくならずに済んだ。やはり雨男よりも晴女の方が強いということか。今回は京都での経験を生かすことが出来たのではないだろうか。北海道を横断するのは少し骨が折れたが、それもまたよし。帰ってきた途端、2人とも体調崩してダウンしたということは、それだけ日常生活に負荷がかかっているということだろうか(苦笑)。

年頭からずっともめていた。昨年末ももめていた。いつももめていた。互いの温度差を認識できていなかったからだとはいえ、冷えた言葉を投げつけあって、終末を願っていた。伝えたい言葉も見つからず、傷つけることでしか伝えられなかった。そして、傷つけた分だけ伝わらなかった。解ってくれといいながら、互いに甘えて世界を見ていなかった。自分の甘さのつけだと言ってしまえばそれまでだが、そんなことを言っても詮無いことだし、過ぎた時間が戻ってくるわけでもない。たぶんこの旅行期間は、今年に入ってお互い最も心休まる期間だったのではないか。今年は少しでも諍いを減らして僅かでも姫が「幸せ」だと感じられるようにできればいい。企画してくれた姫には心から感謝しています。いつもありがとう。

まぁ、あんまり野暮なことは聞かないでくださいよ(笑)。私だって頑張ってるんですから(笑)。

網走市観光協会

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