湯河原の巻 2002年10月11日〜10月13日

2. 不動の滝へ

7:30に目覚ましをかけたが、姫が起きてこないので、布団の中でぬくぬくと過ごす。普段ならTVでも見ているところだが、つけると姫が怒るので(特にニュースを見ていると即消される)、姫にちょっかいを出していたが起きてこない。朝食のアナウンスで姫が起きたので食堂へ。朝はカマスの干物とオムレツ。姫があまり食べないので、その分も食べる。またしてもお櫃半分ご飯を食べてしまった。

昼寝(?)をして、一風呂浴びるころには、日もすっかり高くなっていた。来る時には気づかなかった脇道を姫が発見したので下りていく。立派な竹林があるところからすると私道だったのではあるまいか。急勾配がちときつい。曲がりくねった道を出た先は、バス停よりも駅に近い方だったので不動の滝に行くには遠くなってしまった。

バス停まで戻って、近くのコンビニに入る。月曜が休みの分、先に出ていた漫画誌を立ち読み。朝ご飯をしっかり食べたので、昼ご飯代わりのスナックパンと野菜ジュースを買ってようやく出発。川沿いに緩やかな坂を上がっていく。お姉さんが近づいてくる。声をかけられた。どうやら別の宿の人と間違えられたようだ。万葉公園の先のコンビニにも入ってみるが、めぼしいものがないのですぐに出た。

湯河原の情緒ある温泉街を過ぎて、緑の中を抜けると不動の滝の看板が見えた。階段を上ってすぐの所に売店があって蕎麦を食べてくつろいでいる人たちがいた。彼女らを横目に滝の方へ。涼やかな滝には虹がかかっていてる。姫が写真を撮り終わるのを待って滝の上のお不動様にお参りして戻ると、売店に滝の脇にあるお宮を順番にお参りするといいことがあるという話が書いてあったので、順番にお参りして滝を後にした。

来た道を戻り、万葉公園へ。近道とかかれている道を通ったが、何処が近道だったのかよくわからなかった。園内にはそこかしこに湯河原に縁の詩歌を書いた歌碑が建っている。湯河原の温泉は、狸が見つけたという伝説があるそうな。園内の狸福神社や国木田独歩の歌碑を見ながら、目当ての独歩の湯へと向かう。風呂桶の滝という巨大な木枠の風呂桶から流れ出る水が、独歩の湯の中を流れていく。タオルを持ってこなかったので、足拭き用のタオルを買い、早速手近なところから足湯を浸かることに。

風水によって日本列島をイメージした周囲に、さまざまな効能をもつ九つの泉が配置されている。温まりすぎた足を冷ますための水は冷たい山の水で、風呂桶の滝というそのものずばり巨大な風呂桶から水が流れ出している。一通り回る頃には足もすっかり温まり、疲れもやや和らいだ。 日も落ちてきたが、町の方へ降りる。連れが行きのバスから見えた某プラモデルのポスターを気にしていたので見に行く。ポスターを写真に収めたものの、残念ながら店は閉まっていた。もうやってなかったみたい。お茶を飲もうと足を伸ばして駅の方へ。「ぷち・こめや」という不思議な名前の店と駅周辺に3軒支店がある「West」を気にしつつ、結局何処にも立ち寄らず駅まで行ってしまった。夕暮れ時、遠くに海が見える。

駅前から海が見えたので、距離はありそうだが行ってみることにした。途中のレコード屋の前で無料ポスターが山積になっていたので漁ってみるもめぼしいものはなし。姫が中島さんのを見つけてくれたので貰っていく。海浜公園で海を見て帰ろうと思って地下道を潜ったら入口は閉鎖されている。工事中の模様。仕方がないので先へ進むと川が海に注ぎこむところに出た。

オーシャンスパ・おおきじまの看板が見えるところを見ると静岡との県境が近いのだろう。海辺には野良猫がたくさん居た。姫が写真を撮りまくっている。しばし海を眺めて帰途に着く。道路標識を頼りに駅を目指す。バスに乗らずにひたすら歩いて、途中の酒屋でさがみビールを購入。姫がわりと不機嫌モードに入りそうだったので、コンビニでアイスを買って、食べながら帰った。

宿に着くと随分と人が増えていた。フロントで夕食の準備ができていると言われたので、温泉は後回しにして食事に行く。

部屋に戻ると布団を敷いて少し寝た。風呂に行くと小さい方は貸切の予定がつまっていた。今日は私の方が先に出たので、「リモート」を見ながらだらだらと過ごす。深田恭子のはまりっぷりににやついていたら姫が帰ってきたので、一緒に見ながら買ってきたビールを飲み晩酌。

テラスに出ると、オリオン座が見えた。実家の路地でこの三連星が見えるようになったら秋なのだ。寒くなってきたし、2時半を過ぎていたので寝ることにした。お休みなさい。

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退室